ミステリー・サスペンス系【先が読めない心理戦・頭脳戦】
一度読み始めたら最後、中毒性バツグン
巧妙に張り巡らされた伏線、息を呑む緊迫感、予想を裏切る衝撃の真相。
一度読み始めたら最後まで止められない中毒性を持つミステリー・サスペンス・頭脳戦作品を集めました。
考察のしがいがあり、読み終えた後も語り継ぎたくなる――
最高峰のドキドキと知的興奮をお約束します。
52.ミステリと言う勿れ(既刊15巻)
天然パーマの大学生が、淡々と持論を述べるだけで事件の謎も人の心も解きほぐす。常識を覆す新感覚の対話型ミステリー

■ 作品紹介 ■
大学生の久能整は、ある日突然身に覚えのない殺人事件の容疑をかけられます。取調べ室で警察官たちの抱える矛盾を次々と指摘していく彼の言葉は、いつの間にか事件の真相を浮き彫りにしていきました。事件を解決しようとする意志はなく、ただ「思うこと」を口にするだけで周囲を混乱させ、そして救っていく整。田村由美が描く本作は、従来のミステリーが重視してきた「犯人を追い詰めるカタルシス」ではなく「対話によって価値観を揺さぶる爽快感」を提示しました。
2024年の実写映画ヒット、そして2025年に入ってもその勢いは衰えず、多くの読者に「物事の捉え方」を再定義させた一冊です。難解な事件の裏に隠された、人間の孤独や優しさを掬い上げる名セリフの数々は、読む者の心に深く刻まれます。ミステリーという枠組みを借りて現代社会を鋭く批評する意欲作と言えます。
■ 反響と広がり ■
マンガ大賞へのランクインや多方面での受賞に加え、ドラマや映画化といったメディアミックスの成功により、世代を超えた社会現象となりました。2026年も連載は続いており、整が巻き込まれる新たな事件は常にSNSで高い関心を集めています。緻密な伏線と深いメッセージ性が両立した、現代漫画界を代表するミステリーの傑作です。
53.【推しの子】(全16巻)
産婦人科医の男が、最推しアイドルの子供に転生。芸能界の華やかな光と、その裏に潜む凄惨な闇を暴く復讐の物語

赤坂アカ(原作) 横槍メンゴ(作画) 集英社
■ 作品紹介 ■
地方都市で働く産婦人科医のゴローは、推しアイドルである星野アイの出産に立ち会うことになります。しかし、彼は何者かの手によって殺害され、気がつくとアイの息子「アクア」として転生していました。愛するアイに育てられる幸福な時間は、ある惨劇によって突如として奪われます。犯人が芸能界に近い人物であると確信したアクアは、復讐を果たすために自らも役者の道へ足を踏み入れます。
横槍メンゴが描くキラキラとした瞳の裏には、冷徹な復讐心と深い孤独が同居しています。本作は、アイドルの煌びやかなステージを描くだけでなく、ネットリンチや利権争いといった業界の毒素を容赦なく描写します。単なる転生ものやアイドル漫画の枠を大きく超え、2024年の完結まで常に読者の予想を裏切り続けた、21世紀のサスペンス漫画における最高到達点の一つです。
■ 反響と広がり ■
連載開始直後からSNSで話題を独占し、主題歌が世界的なヒットを記録したアニメ化によって、その人気は不動のものとなりました。完結後もアニメ化や実写化などのメディアミックスを通じて議論が続き、本作が投げかけた「真実と嘘」というテーマは今なお広く語られています。エンターテインメントの光と影をこれほどまでに見事に描き切った作品は、他に類を見ません。
54.天国大魔境(既刊12巻)
壁に囲まれた施設で暮らす子供たちと、廃墟となった日本を旅する二人。二つの世界が交錯し、隠された世界の謎を解き明かす近未来ミステリー

■ 作品紹介 ■
物語は、高度な文明が崩壊してから15年後の日本を旅するマルとキルコ、そして外界から隔絶された学園で暮らす子供たちの視点を交互に描き出します。マルとキルコは「天国」という場所を目指して廃墟を彷徨い、一方で学園の子供たちは、世界の「外側」に対して疑問を抱き始めます。一見無関係に見える二つの舞台が、読み進めるごとに一本の線に繋がっていく構成は、ミステリー作品としての完成度が極めて高く、読者の推察を常に先回りします。
石黒正数は、SF的な設定の中に「誰が、いつ、どこで」という謎を巧みに埋め込んでいます。物語が進むにつれて判明するキャラクター同士の関係性や、世界の変貌に至った経緯は、読者の予想を裏切るものばかりです。物語が核心に触れるたびに新たな謎が生まれるその展開は、SNS上での考察を加速させ、サスペンスとしての緊張感を保ち続けています。
■ 反響と広がり ■
「このマンガがすごい!」オトコ編での第1位獲得や、ハイクオリティなTVアニメ化を通じて、国内外で熱狂的なファンを獲得しました。単なる冒険譚に留まらず、ジェンダーや倫理観、そして人類の行く末を問うような深いテーマ性により、SFサスペンスの最前線を走る一冊として高く評価されています。物語はいまも終局に向けて進行しており、多くの読者を釘付けにしています。
55.僕だけがいない街(全9巻)
身の回りで起きる事件を阻止するまで時間が巻き戻る「再上映(リバイバル)」という特殊能力を持つ青年が、18年前の連続誘拐殺人事件の真相に挑むタイムリープ・サスペンス

■ 作品紹介 ■
売れない漫画家の藤沼悟は、自分の意思とは関係なく時間が巻き戻る現象「再上映(リバイバル)」に悩まされていました。ある日、実家を訪れた母が何者かに殺害され、悟にその容疑がかけられてしまいます。逃走の最中に起きた大規模なリバイバルにより、悟は18年前の小学5年生へとタイムリープしました。そこは、同級生の雛月加代が犠牲となった連続誘拐殺人事件が起きる直前の世界でした。
三部けいが描く本作は、タイムリープというSF的な設定を使いながら、その本質は極めて硬派な本格ミステリーです。幼い悟が、大人としての思考を武器に、誰にも言えない孤独な救出劇を開始する姿は、読者の胸を強く打ちます。犯人が誰であるかという謎解きの面白さはもちろん、人と人との繋がりや、勇気を持って一歩踏み出すことの尊さを描いた人間ドラマとしても高く評価されています。
■ 反響と広がり ■
マンガ大賞や「このマンガがすごい!」で上位にランクインし、アニメ化、実写映画化、ドラマ化と多角的なメディア展開が行われました。その構成の美しさと読後感の良さは、完結後も多くのミステリーファンに支持されており、ジャンルを代表する一作として定着しています。
56.怪異と乙女と神隠し(既刊10巻)
書店員として働く作家志望の女性と、謎めいた少年が、街で巻き起こる怪異事件を「知識」と「怪異」で解決していく現代怪異サスペンス

■ 作品紹介 ■
書店員の緒川菫子は、作家を夢見ながらも平凡な日常を送っていました。しかし、同僚の少年・化野蓮と共に街で噂される「怪異」に関わったことでその日常は一変します。呪われた文字が刻まれた栞や、異界へ繋がるエレベーターなど、都市伝説が現実に現れ、人々を神隠しへと誘います。菫子は蓮が隠し持つ異能と自身の洞察力を頼りに、人智を超えた現象の裏側にある真実へと踏み込んでいきます。
作者のぬじまが描く本作は、キャラクターの官能的な魅力と容赦のない怪異の恐怖が同居している点が特徴です。物語の根底には、蓮が探し求める「あるもの」という大きな謎があり、一話完結の事件を積み重ねながらも、確実に核心へと近づく構成が読者を惹きつけます。単なるホラーではなく人間の業や未練が怪異を呼ぶという、心理サスペンスとしての側面も色濃く描かれています。
■ 反響と広がり ■
連載開始時から、その緻密な作画と独特の世界観が注目を集め、TVアニメ化によってさらに幅広い層へ認知が広がりました。現代を舞台にした伝奇ミステリーとしての評価が高く、読み進めるほどに深まる「化野兄妹」の謎や、神隠しにまつわる不穏な展開が多くのファンに支持されています。
57.マイホームヒーロー(全26巻)
どこにでもいる平凡な会社員が、愛娘を守るために殺人犯となる。犯罪知識を武器に、半グレ組織と命懸けの化かし合いを繰り広げるクライムサスペンス

山川直輝(原作) 朝基まさし(漫画) 講談社
■ 作品紹介 ■
推理小説を愛読する平凡なサラリーマン、鳥栖哲雄。ある日、彼は一人暮らしをしている娘・零花の顔に殴られた痕があることに気づきます。真相を確かめるべく零花のマンションへ向かった哲雄は、そこで彼女の恋人が半グレ組織の一員であり、過去に殺人を犯している事実を知ります。娘に迫る危機を察知した哲雄は、迷うことなく彼を殺害。最愛の娘を守り抜くため、警察と組織の両方から逃げ切るという人生を賭けた「完璧な犯罪」が幕を開けます。
朝基まさしのリアルな画力が、日常が音を立てて崩れていく恐怖を克明に描き出します。物語は単なる隠蔽工作に留まらず、組織内の権力闘争や過去の因縁が複雑に絡み合い、常に予測不能な局面へと加速していきます。一介の会社員が、狡猾な組織を相手にどれほど通用するのか。ギリギリの状況で発揮される知略の数々は、読者に息をつく暇を与えません。
■ 反響と広がり ■
2024年10月発売の第26巻をもって物語は完結を迎えました。その圧倒的な緊張感と家族愛を問い直すテーマ性は、連載終了後も多くの読者に支持されています。アニメ化や実写ドラマ、映画化といった多角的なメディア展開により、サスペンス漫画における一つの到達点として確固たる地位を築いています。善悪の境界線上で戦い続けた父親の姿は、今なお鮮烈な印象を残しています。
58.十角館の殺人(全5巻)
孤島に建つ奇妙な館を訪れた大学ミステリ研の部員たち。外界から遮断された空間で発生する連続殺人と、本土に届く謎の告発状が交錯する本格ミステリー

綾辻行人(原作) 清原紘(漫画) 講談社
■ 作品紹介 ■
大分県・角島(つのじま)。かつて建築家・中村青司が設計した「十角館」で、半年前に謎の焼死事件が発生しました。その島を訪れた大学のミステリ研究会の部員たちは、そこで不気味なプレートが置かれた「連続殺人」の舞台へと引きずり込まれます。一方、本土では部員たちの元へ、死んだはずの中村青司から「お前たちが殺した」という告発状が届きます。島と本土、二つの場所で動く謎は、やがて予想もしなかった一つの真実へと収束していきます。
本作は、文字でしか成立しないと言われていた大仕掛けを、清原紘による緻密な作画と大胆な構成で見事に描き切っています。キャラクターの表情や背景の細部に至るまで、全てのコマに意図が込められており、読み返した際に伏線の多さに驚かされることは間違いありません。本格ミステリーの様式美を守りつつ、漫画ならではの魅力を最大限に引き出した傑作です。
■ 反響と広がり ■
連載開始時から原作ファン・漫画ファンの双方から絶賛を浴び、完結後もその完成度の高さが語り継がれています。長年高い評価を受け続け、原作・漫画版共に根強い人気を持つ不朽の名作としての地位を確立しました。推理小説の面白さを凝縮した全5巻は、ミステリー漫画の入門書としても、到達点としても、極めて高い満足度を誇ります。
59.降り積もれ孤独な死よ(全11巻)
一軒の屋敷から発見された、13人の子供たちの白骨死体。過去の惨劇と現代の事件が交錯し、人間の善悪を問い直す重厚なクライムサスペンス

井龍一(原作) 伊藤翔太(漫画) 講談社
■ 作品紹介 ■
山梨県にある一軒の屋敷から13人の子供たちの遺体が発見されました。屋敷の主である灰川十三が容疑者として浮上しますが、彼は不可解な言葉を残して姿を消します。それから数年後、かつて灰川邸で暮らしていた子供たちの一人である花音が、ある殺人事件をきっかけに姿を現します。物語は過去の凄惨な事件の生き残りたちが抱える秘密を暴きながら、現在進行形で起きる新たな惨劇の真相へと迫っていきます。
『親愛なる僕へ殺意をこめて』のコンビが手掛ける本作は、読者の予想を常に二転三転させる構成の巧みさが際立っています。単なる凄惨な事件の追及に留まらず、血縁によらない「家族」の在り方や孤独がもたらす狂気と救済という深いテーマを内包しています。一貫した高い緊張感を保ち続け、ミステリーとしてのロジックと心に突き刺さる情緒的な展開が融合した物語です。
■ 反響と広がり ■
連載時から緻密な伏線回収が話題となり、実写ドラマ化を通じてさらに広い層から支持を集めました。完結後も、その完成度の高いストーリーラインと登場人物たちの複雑な心理描写は高く評価されています。重厚なミステリーを好む読者から物語の深みを求める層まで、幅広いファンを魅了し続けている一作です。
60.ROUTE END(全8巻)
特殊清掃員として働く青年が、遺体の一部を並べる猟奇殺人事件「エンド」の謎に直面する。生と死の境界線上で繰り広げられるサイコサスペンス

■ 作品紹介 ■
特殊清掃業に従事する春野太一は、ある日、自分が担当した清掃現場で猟奇殺人事件の痕跡を発見します。犯人は遺体の一部を「END」という文字に見えるように並べることから「エンド」と呼ばれていました。春野は事件を追う刑事と協力することになりますが、捜査が進むにつれ彼自身の家族や過去の悲劇が事件と密接に繋がっていることが明らかになります。
中川海二が描く本作は、死を扱う清掃員という特異な視点から生者と死者の繋がりを鋭く描写しています。凄惨な描写がありつつも、物語全体には静謐で哲学的な空気が流れており、読者は犯人の狂気に恐怖しながらもその思考の深淵に引き込まれていきます。全8巻という構成の中で、散りばめられた謎が鮮やかに収束していく展開は、サスペンス漫画として非常に高い完成度を誇ります。
■ 反響と広がり ■
連載時からその独特のテーマ性と予測不能な展開がミステリーファンの間で高く評価されました。衝撃的な描写に依存せず、登場人物一人ひとりの人生観や葛藤を丁寧に描き切ったことで、完結後も多くの読者に支持されています。人間の心理の闇を覗き込むような、重厚な読書体験を提供する一作です。
61.サマータイムレンダ(全13巻)
離島に伝わる「影」の伝承と、繰り返される惨劇。タイムループの中で謎を解き明かし、大切な人々を守るために絶望的な戦いへ挑むSFサスペンス

■ 作品紹介 ■
幼馴染・小舟潮の訃報を聞いた網代慎平は、2年ぶりに故郷の日都ヶ島へと戻ります。葬儀は滞りなく行われますが、親友から「潮の死には他殺の可能性がある」と告げられたことで事態は一変します。島に古くから伝わる「自分と同じ姿をした“影”を見た者は死ぬ」という不吉な伝承。慎平は「影」の存在を目の当たりにし、一度は命を落としますが、その瞬間に島に到着した直後の時間へと巻き戻ります。
本作は、タイムループという設定を最大限に活用し、敵と味方が情報を奪い合いながら戦う高度なサスペンスです。一度見た伏線が後のループで全く異なる意味を持つ鮮やかな演出は、ミステリーとしての完成度を極限まで高めています。田中靖規による美麗な作画は、夏の輝きと「影」がもたらす凄惨な恐怖を対照的に描き、読者を物語の深淵へと引き込みます。
■ 反響と広がり ■
連載時から圧倒的な構成力が話題となり、TVアニメ化を経てその評価を確固たるものにしました。一切の無駄を省いた完結の仕方は、多くのミステリーファンから支持されています。緻密な伏線回収と理詰めの頭脳戦が融合した作品として、ジャンルを代表する一作です。
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