2026年版【ガチで面白い漫画】111選!不動の完結名作やアニメ化が決定した話題作など厳選

2026年版【ガチで面白い漫画】111選!不動の完結名作やアニメ化が決定した話題作など厳選
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インディー・異色作【個性が光る、ただの名作では済まない作品】

新しい「面白い」に出会う

既存のジャンルでは括れない独自のテーマ、際立った作家性、一度読んだら忘れられない強烈な印象を残す世界観。
メジャーな流れとは一線を画しながら、確かな実力で多くの読者を惹きつけるインディー・異色作を厳選。

新しい価値観や表現に出会いたい方にこそ届けたい、特別な一冊との出会いがここにあります。

72.メタモルフォーゼの縁側(全5巻)

BL漫画をきっかけに、75歳の老婦人と17歳の女子高生が58歳差の友情を育んでいく、穏やかで瑞々しい日常ドラマ

メタモルフォーゼの縁側1巻表紙
『メタモルフォーゼの縁側』 鶴谷香央理 KADOKAWA
こんな人におすすめ
  • 派手な展開よりも、日々のささやかな変化や心の機微を丁寧に描いた物語に癒やされたい
  • 共通の「好き」を通じて、年齢や立場を超えた対等な関係を築く姿に共感したい
  • 何かを新しく始める勇気や、好きなものを大切にする純粋な気持ちを思い出したい
見どころ
  • 夫を亡くした雪が初めてBL本を手にした時の驚きと、少女のようなときめきを取り戻す描写
  • 周囲に馴染めず自分の殻に閉じこもっていたうららが、雪との交流で外の世界へ踏み出す成長
  • 縁側で冷たい飲み物を片手に、二人で漫画を読みふけり、語り合う静謐で心地よい時間
  • 創作活動への挑戦を通じて描かれる、ものづくりの喜びと不安、そして誰かに想いが届く奇跡

■ 作品紹介 ■

書店でアルバイトをする女子高生の佐山うららは、ふとしたきっかけで一冊のBL漫画を手にした75歳の市野井雪と出会います。最初は戸惑っていた雪でしたが、描かれた物語に魅了され、うららと感想を共有することで二人は次第に打ち解けていきます。雪の家の縁側は、いつしか二人が「好きなもの」を自由に語り合える大切な居場所となります。雪の後押しを受け、うららは自分でも漫画を描き、同人誌即売会へ出展するという大きな一歩を踏み出します。

鶴谷香央理が描く本作は、繊細な筆致とゆったりとしたテンポが特徴です。大きな事件は起きませんが、季節の移ろいや会話の端々に、人生の豊かさと切なさが同居しています。17歳には17歳の、75歳には75歳の孤独や悩みがありながらも、それらを「BL」という共通の窓口から分かち合う姿は、読者の心を優しく解きほぐします。

■ 反響と広がり ■

「このマンガがすごい!2019」オンナ編で1位を獲得し、第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で新人賞を受賞するなど、高い評価を得ました。2022年には芦田愛菜と宮本信子の共演で実写映画化も果たし、原作の持つあたたかな空気感が見事に再現されています。全5巻で完結しており、一気に読み終えることができる「一生大切にしたい一冊」として、多くのファンに愛されています。


73.ダンス・ダンス・ダンスール(既刊31巻)

「バレエは女がやるもの」という偏見を捨て、男子バレエの極致を目指す少年の情熱を圧倒的な熱量で描く本格バレエドラマ

ダンス・ダンス・ダンスール1巻表紙
『ダンス・ダンス・ダンスール』 ジョージ朝倉 小学館
こんな人におすすめ
  • 一つの道を極めようとする人間の、狂気すら孕んだ圧倒的な熱量に触れたい
  • 従来のイメージを覆す、ダイナミックで力強い男子クラシックバレエの世界を知りたい
  • 運命的なライバルとの競い合いや、才能の残酷さを描いた濃密な人間ドラマを求めている
見どころ
  • 幼い頃に封印した「バレエへの憧れ」を爆発させ、驚異的な成長を見せる主人公・潤平の躍動感
  • ジョージ朝倉特有の、美しくも激しい線で描かれる、重力を感じさせないダンスシーンの迫力
  • 世界最高峰の舞台を目指す中で突きつけられる、身体的条件や才能といったシビアな現実
  • 潤平、流鶯、都の三人が織りなす、幼少期からの因縁と複雑に絡み合う感情のドラマ

■ 作品紹介 ■

幼少期にバレエに魅了された村尾潤平は、父の死をきっかけに「男らしくあるべき」と格闘技の道へ進みます。しかし、中学2年生の時に転校生・五代都と出会い、再びバレエの世界へと引き戻されます。独学の技術と天性の華を持つ潤平は、圧倒的な才能を持つ孤高の天才・森流鶯を前に、本気でプロのダンサー(ダンスール・ノーブル)を目指す決意を固めます。

本作は思春期特有の葛藤を抱えながら、血の滲むような努力を続ける少年たちの姿を克明に描写しています。華やかな舞台の裏側にある、過酷なトレーニングや嫉妬、そして自らの限界を超えようとする執念。精神と肉体の両面で極限まで追い込まれるダンサーたちの心理を魂を揺さぶるような鮮烈な表現で描き出しています。

■ 反響と広がり ■

連載開始以来、従来のバレエ漫画の枠を超えたドラマチックな展開で、多くの読者から熱い支持を得ています。2022年にはMAPPA制作でTVアニメ化され、ハイクオリティなダンス描写が大きな反響を呼びました。2026年現在、物語は潤平がさらなる高みへと挑む展開を迎えており、『週刊ビッグコミックスピリッツ』を代表する人気作として走り続けています。


74.女の園の星(既刊4巻)

女子校を舞台に、国語教師の星先生と個性豊かな生徒たちが繰り広げる、シュールで愛おしい日常を描いた学園コメディ

女の園の星 1巻表紙
『女の園の星』 和山やま 祥伝社
こんな人におすすめ
  • 予測不能な展開と絶妙な「間」で読ませる、独特のシュールなユーモアを味わいたい
  • 大事件は起きないけれど、ふとした瞬間に吹き出してしまうような日常の笑いを求めている
  • 和山やま作品特有の、癖の強いキャラクターたちが織りなす唯一無二の世界観に浸りたい
見どころ
  • 常に淡々としている星先生が、生徒たちの自由すぎる行動や謎の書き置きに翻弄される姿
  • 授業中の落書きや学級日誌の備考欄など、女子高生たちの独特な言語センスと遊び心
  • 星先生と同僚の小林先生による、噛み合っているようでどこかズレている絶妙な会話劇
  • 劇画調で緻密な作画が、くだらない状況の面白さを一層引き立てるビジュアルのギャップ

■ 作品紹介 ■

ある女子校に勤務する国語教師・星先生。彼の日常は、生徒たちが学級日誌の備考欄で繰り広げる「絵しりとり」の謎解きや、教室で犬を飼おうとする突拍子もない提案など、些細だけれど予測不能な出来事で溢れています。星先生はそれらに淡々と、かつ真面目に対応しますが、その温度差が読者の笑いを誘います。

作者の和山やまは、何気ない学校生活の中に潜む「おかしみ」を掬い上げる天才的な手腕を発揮しています。登場人物たちは誰もが悪気なく全力で日常を楽しんでおり、その姿はどこか愛らしく、読後の幸福感に繋がります。一コマ一コマに凝らされた工夫と、計算し尽くされたギャグのキレは、既存の学園漫画とは一線を画す新感覚の面白さを提供しています。

■ 反響と広がり ■

「このマンガがすごい!2021」オンナ編1位に加え、第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門でソーシャル・インパクト賞を受賞するなど高い評価を得ています。単行本特装版の付録として制作されたオリジナルアニメでは、星先生役を星野源、小林先生役を宮野真守が演じたことも大きな話題となりました。2026年現在も連載が続く、現代コメディ漫画の金字塔として不動の人気を誇っています。


75.水は海に向かって流れる(全3巻)

シェアハウスを舞台に、複雑な因縁を持つ男女の交流を淡々とした筆致で描く、静かな熱量を秘めたヒューマンドラマ

水は海に向かって流れる 1巻表紙
『水は海に向かって流れる』 田島列島 講談社
こんな人におすすめ
  • 言葉にできない複雑な感情や、割り切れない人間関係の機微を丁寧に描いた作品を読みたい
  • 過去の傷や執着を抱えながらも、それらとどう折り合いをつけて生きていくかというテーマに惹かれる
  • 田島列島作品特有の、独特のユーモアと鋭い洞察が光るセリフ回しを味わいたい
見どころ
  • 主人公の直達と、かつて彼の父と不倫関係にあった榊さんという、奇妙な二人の距離感の変化
  • シェアハウスに住む個性豊かな大人たちが織りなす、付かず離れずの心地よい人間模様
  • 激しい怒りや悲しみを直接的に表現せず、食事のシーンや日常の会話を通して浮き彫りにする演出
  • 「大人」であることに疲れた心に響く、榊さんの不器用ながらも誠実な生き様

■ 作品紹介 ■

高校進学を機に、叔父の住むシェアハウスに居候することになった直達。そこには、いつも不機嫌そうに料理を作っている26歳のOL・榊さんがいました。平穏な新生活が始まるかと思いきや、直達は榊さんと自分の家族との間に過去の重大な因縁があることを知らされます。当事者たちの過去を背負わされた直達と、その出来事から心を閉ざしてしまった榊さん。二人の関係はひとつ屋根の下で暮らす日々の中で少しずつ形を変えていきます。

田島列島は、重くなりがちな「因縁」や「感情の清算」といったテーマを日常の何気ない風景の中に落とし込んで描きます。ドラマチックな断罪や和解があるわけではなく、ただ時間は過ぎ、感情は形を変えていく。その「水の流れ」のような自然な変化が読者の心に深く染み渡ります。

■ 反響と広がり ■

「このマンガがすごい!2020」オトコ編で5位にランクインしたほか、第24回手塚治虫文化賞で新生賞を受賞するなど、高い芸術性が評価されました。2023年には広瀬すず主演で実写映画化され、原作の持つ独特な空気感と繊細な物語が広く知られるきっかけとなりました。全3巻という短さながら、読むたびに新しい発見がある、密度の濃い名作です。


76.惑わない星(全9巻)

人間が居住不能となった未来の地球を舞台に、擬人化された「惑星」たちが宇宙の真理や自らの存在意義を語り合う、唯一無二の哲学的SF

惑わない星 1巻表紙
『惑わない星』 石川雅之 講談社
こんな人におすすめ
  • 壮大な宇宙スケールの物語と、身近な日常の視点が融合した独特のSF世界に浸りたい
  • 天文学や地学の知識を織り交ぜつつ、文明や環境問題について深く考察したい
  • 『もやしもん』の著者・石川雅之が描く、美しくもどこか愛嬌のあるキャラクターたちの会話劇を楽しみたい
見どころ
  • 地球、月、火星、金星といった天体が、個性豊かな人間の姿で現れ、互いの関係性や悩みを吐露する斬新な設定
  • 科学的な事実に基づきつつ、それをキャラクターの性格や「体の不調」として表現するユーモア溢れる演出
  • 汚染され、機能を失いつつある地球と、そこに残された数少ない人間たちが織りなす切なくも希望を感じさせるドラマ
  • 万物に対する著者の深い慈しみと、文明社会への鋭い風刺が共存する思索的なストーリー展開

■ 作品紹介 ■

はるか未来、地球は深刻な環境汚染によって人間が住めない星となっていました。わずかに生き残った人々がドームの中で生活する中、主人公の沢は、ある日「地球」と名乗る美しい女性と出会います。彼女をはじめ、次々と現れる太陽系の惑星たちは、自らの物理的な状態や宇宙での立場に翻弄されながら人間たちと対話を重ねていきます。

著者の石川雅之は、膨大な科学的知見を背景に、天体という巨大な存在を「個」として描き出すことで宇宙の神秘を等身大の物語へと昇華させています。惑星たちの会話は時に滑稽で、時に深遠であり、読者は彼らを通じて、自分たちが住む星の尊さと文明が歩んできた道のりを再確認することになります。

■ 反響と広がり ■

連載開始以来、その圧倒的な独創性と緻密な作画、そして知的好奇心を刺激する内容が、SFファンのみならず多くの読者から支持されました。科学的な正確さとファンタジーとしての面白さが絶妙なバランスで両立されており、全9巻で完結した現在も、星と人間の絆を描いた比類なき名作として語り継がれています。


77.ひらやすみ(既刊9巻)

阿佐ヶ谷の平屋で暮らす自由人の青年と、周囲の人々の何気ない日常を、圧倒的な肯定感で描き出す令和の幸福論

ひらやすみ 1巻表紙
『ひらやすみ』 真造圭伍 小学館
こんな人におすすめ
  • 現代社会の「生き急ぐ空気」に疲れ、心をそっと解きほぐしてくれる物語を求めている
  • 特別な事件は起きなくても、一期一会の出会いや季節の移ろいを大切に描く作品が好きだ
  • 悩みや葛藤を抱えながらも、誰かと食事を囲む時間の尊さを再確認したい
見どころ
  • 主人公・ヒロトの「定職につかず、ただ機嫌よく生きる」という、現代において稀有で魅力的なキャラクター像
  • 従姉妹のなつみや近所の住人たちが、ヒロトの屈託のない優しさに触れて少しずつ変化していく過程
  • 阿佐ヶ谷の古い平屋を舞台に描かれる、昭和から続く生活感と現代の感性が融合した心地よい描写
  • 真造圭伍の真骨頂である、空気の温度や匂いまでも伝えるような瑞々しくも力強い筆致

■ 作品紹介 ■

29歳のフリーター・生田ヒロトは、近所のおばあちゃんから譲り受けた阿佐ヶ谷の平屋で、美大進学のために上京してきた従姉妹のなつみと二人暮らしを始めます。定職にもつかず、将来への不安も感じさせないヒロトの生き方は、世間一般の「正しさ」からは外れているかもしれません。しかし、彼の周囲には自然と人が集まり、誰もが少しだけ肩の力を抜いて明日を迎えられるようになります。

本作は、夢や仕事、将来に悩む人々のリアルな葛藤を掬い上げながらも、それらを「ただそこにいること」の全肯定によって優しく包み込みます。何気ない散歩や、縁側で飲むお茶、友人との他愛ない会話。そんな些細な日常の積み重ねが人生をいかに豊かにするかを教えてくれる、現代のバイブルとも言える一冊です。

■ 反響と広がり ■

「マンガ大賞2022」で3位にランクインしたほか、文化庁メディア芸術祭での選出など、その高いクオリティは多方面で証明されています。2026年現在も『週刊ビッグコミックスピリッツ』にて連載が続いており、SNSでも「読むと救われる」という声が絶えない、今最も愛されているヒューマンドラマの一つです。


78.ケンシロウによろしく(全8巻)

復讐のために暗殺拳を極めようとした男が、なぜか「凄腕のマッサージ師」として人々を癒やしていく姿を描いた、爆笑必至の格闘(?)コメディ

ケンシロウによろしく 1巻表紙
『ケンシロウによろしく』 ジャスミン・ギュ 講談社
こんな人におすすめ
  • 設定の奇抜さと、それを突き通す力強いギャグの熱量に圧倒されたい
  • 復讐劇のはずが、いつの間にか人助けになってしまうシュールな展開を楽しみたい
  • 『Back Street Girls』の著者・ジャスミン・ギュが描く、唯一無二のナンセンスな世界観を味わいたい
見どころ
  • 復讐相手を倒すために『北斗の拳』を読み込み、ツボ(経絡秘孔)を極めすぎた結果、神業的な指圧技術を習得してしまう主人公・沼倉の極端な行動
  • 暗殺技術を駆使して客の肩こりや腰痛を完治させていく、格好良さと滑稽さが同居した施術シーン
  • 沼倉を支える(あるいは振り回される)個性豊かな助手や、彼を取り巻く一癖あるキャラクターたちとの会話劇
  • 復讐という重いテーマを掲げながら、ページをめくるたびに爆笑を誘う計算し尽くされたギャグの構成

■ 作品紹介 ■

幼い頃、母を奪ったヤクザへの復讐を誓った沼倉孝一。彼は伝説の漫画『北斗の拳』をバイブルとし、暗殺拳を身につけるため血の滲むような修行に明け暮れます。しかし、あまりにもツボを極めすぎた結果、彼は指先一つで人を殺すのではなく、人を絶頂の快感へと導くマッサージ師になっていました。

本作は、狂気すら感じさせる沼倉の真剣さと、それによって引き起こされる事態のバカバカしさのギャップが最大の魅力です。どれだけ高い技術を見せつけようとも、目的はあくまで「復讐」であると言い張る沼倉の姿は、読者の予想を裏切り続ける笑いを提供します。真面目に不条理を突き詰めることで生まれる新感覚のコメディです。

■ 反響と広がり ■

『週刊ヤングマガジン』連載中から、その圧倒的なインパクトで多くの読者の心を掴みました。2023年にはバカリズム脚本、松田龍平主演で実写ドラマ化され、原作の持つ異色な空気が映像でも再現され大きな話題を呼びました。全8巻で完結しており、一気に読み通せる疾走感と、読み終わった後の不思議な爽快感が魅力の傑作です。


79.住みにごり(既刊9巻)

一見どこにでもある「平凡な家族」の、皮一枚めくった下に潜む狂気と不穏を描く、強烈な読後感を残すホームドラマ

住みにごり 1巻表紙
『住みにごり』 たかたけし 小学館
こんな人におすすめ
  • 人間の心の奥底にある、言葉にできない「薄気味悪さ」や「毒」を描いた物語に惹かれる
  • 綺麗事だけではない、家族という閉鎖的なコミュニティに漂うリアルな息苦しさを体感したい
  • 予想を裏切る展開や、キャラクターの不気味な行動にゾクゾクする心理サスペンスを求めている
見どころ
  • 実家に引きこもる兄、無愛想な父、何かを隠している母など、登場人物全員が抱える「にごり」の描写
  • 静かな日常の中に、ふとした会話や表情から「何かがおかしい」と思わせる圧倒的な演出力
  • 家族の絆という美名の裏側に隠された、依存、執着、そして崩壊の予感
  • 簡素なタッチでありながら、人物の狂気や澱んだ空気を生々しく伝える独特の作画

■ 作品紹介 ■

29歳の末っ子・謙太郎が、久しぶりに実家へ帰省するところから物語は始まります。そこには、20年以上引きこもり続けている兄、厳格だがどこか壊れている父、そして不自然なほど明るく振る舞う母がいました。再会した家族との生活の中で、謙太郎は実家に漂う異様な違和感に気づき始めます。

作者のたかたけしは、家族という最も身近な存在の中に潜む「理解不能な他者」を冷徹に描き出します。大きな暴力や事件が起きずとも、食卓の風景や些細なやり取りから溢れ出す不穏な気配。読者は謙太郎の視点を通じて、逃げ場のない実家の澱んだ空気に飲み込まれていくことになります。

■ 反響と広がり ■

『ビッグコミックスペリオール』での連載開始直後から、著名な漫画家やクリエイターたちが絶賛し、SNSでも「怖すぎる」「目が離せない」と大きな反響を呼びました。「マンガ大賞2024」にもノミネートされるなど、2026年現在、既刊9巻に達してもなお、最も注目を集める異色の家族ドラマとして確固たる地位を築いています。


80.平和の国の島崎へ(既刊11巻)

幼少期にテロ組織に拉致され、戦闘工作員として育てられた男が、日本で「普通の日常」を取り戻そうと葛藤する姿を描いたアクション・ヒューマンドラマ

平和の国の島崎へ 1巻表紙
『平和の国の島崎へ』
濱田轟天(原作) 瀬下猛(漫画) 講談社
こんな人におすすめ
  • 圧倒的な戦闘能力を持つ主人公が、平和な日常のルールに戸惑う「ギャップ」のある物語が好きだ
  • 緊迫感あふれるガンアクションと、心温まる日常描写の絶妙なバランスを楽しみたい
  • 過去の過ちや宿命を背負いながらも、平穏を願う人間の再起をかけたドラマに触れたい
見どころ
  • 元超一流の戦闘工作員である島崎が、コンビニバイトや趣味の絵画を通じて「平和」を学んでいく微笑ましい姿
  • 日常に潜む危機を瞬時に排除する、瀬下猛の緻密な作画で描かれるリアリティ溢れる超絶アクションシーン
  • 島崎を連れ戻そうとするかつての組織の追っ手と、彼を日本社会に馴染ませようとする支援者たちの対立
  • 「人を殺す技術」しか持たない男が、誰かのためにその力をどう使うべきか自問自答する内面描写

■ 作品紹介 ■

30年前、国際テロ組織に拉致され、戦闘のスペシャリストとして訓練を受けてきた島崎真悟。組織を脱出し、日本へと帰国した彼は、かつての自分を捨てて「普通の日本人」として生きることを決意します。しかし、平和なはずの日本でも、彼の卓越した戦闘技術が必要とされる事態が次々と発生します。

本作の魅力は、島崎の無垢なキャラクターと、戦場仕込みの冷徹な技術のコントラストにあります。朝食に感動し、近所の人々と交流する島崎の平穏は、常に過去の影に脅かされています。アクション漫画としてのカタルシスと、一人の人間が人間らしさを取り戻していく感動が、高いレベルで融合した一作です。

■ 反響と広がり ■

『モーニング』での連載開始以来、練り込まれた設定と迫力のアクションシーンが大きな支持を集め、累計発行部数は100万部を突破しました。2026年1月現在、最新刊は11巻に到達しており、島崎の過去を巡る因縁がさらに加速する中、目が離せない展開が続いています。


81.九龍ジェネリックロマンス(既刊11巻)

かつて香港に存在した九龍城砦を彷彿とさせる街を舞台に、過去と現在、そして記憶が交錯する極上のノスタルジック・ミステリー

九龍ジェネリックロマンス 1巻表紙
『九龍ジェネリックロマンス』 眉月じゅん 集英社
こんな人におすすめ
  • 緻密な描き込みによる、圧倒的な密度と異国情緒を感じさせる世界観に没入したい
  • 大人の淡い恋心と、その裏側に潜む巨大な謎やSF的なギミックを同時に楽しみたい
  • 『恋は雨上がりのように』の著者・眉月じゅんが描く、美しくもどこか危うい情緒を味わいたい
見どころ
  • 喧騒と生活感が入り混じる「九龍」の街並みと、そこで暮らす人々の瑞々しい生活描写
  • 30代の男女、鯨井と工藤が繰り広げる、もどかしくも色気のある恋愛模様
  • 読み進めるほどに明らかになる、街と鯨井自身の正体にまつわる衝撃の真実
  • タバコの煙や食事の匂いまで伝わってくるような、湿度を帯びた圧倒的な画力

■ 作品紹介 ■

不動産会社で働く30代の鯨井令子は同僚の工藤に密かな恋心を抱きながら、ノスタルジックな空気が漂う九龍城砦で日々を過ごしています。しかし、何気ない日常の中で、鯨井は自分自身の記憶や周囲の状況に、説明のつかない違和感を覚え始めます。

本作は、一見すると大人の落ち着いた恋愛物語のように始まりますが、物語が進むにつれて街の成り立ちや「鯨井令子」という存在の謎が浮き彫りになっていきます。日常の中に潜む違和感が次第に巨大なSF的ミステリーへと繋がっていく構成は秀逸です。眉月じゅんの圧倒的な画力で描かれる、湿度を帯びた街の空気感と切なくも美しい愛の物語が融合した一作です。

■ 反響と広がり ■

『週刊ヤングジャンプ』での連載開始直後から、その独創的な世界観と先が読めない展開が多くの読者を惹きつけました。2025年にはTVアニメ化と実写映画化が決定し、さらに注目度が高まっています。2026年1月現在、最新刊は11巻に達しており、記憶と愛を巡る物語はいよいよ核心へと近づいています。



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